
フィッシュサーフボードの全て
フィッシュサーフボードの完全ガイド
フィッシュサーフボード(以下フィッシュボード)は、そのユニークなデザインと高い汎用性により、ショートとロングの中間的な存在として人気があります。
- 小波でもスピードが出る
- 優れた安定性
- パドリングが楽
- 弱い波でも楽しめる
- ロングボードよりも多彩なニューバーが可能
今日は、フィッシュボードがなぜ様々な性能を発揮できるのか。そのデザインの秘密をノーズからテール、フィン構成まで詳しく掘り下げていこう。
フィッシュボードがおすすめな理由
フィッシュボードは、魚のヒレを思わせる特徴的なデザインと、幅広で厚みのある形状が特徴的で、オルタナティブサーフボードの代表格として広く知られています。
フィッシュボードの主な特徴
1.ノーズ
フィッシュのノーズは、重要な役割を果たしている。 ようなショートボードとは異なり、一般的なフィッシュのノーズは尖った形状ではなく、やや膨らみを張った安定感がある。
2.幅と厚さ
ボードの幅と厚さが大きいほど、水面での浮力が大きくなります。パドリングが容易になり、波をスムーズにキャッチできる事ができます。
3.ロッカー
ロッカーとは、サーフボードのデッキとの間のテールの曲線のことを指す。 フィッシュボードは一般的に、低いロッカー(ほとんどカーブのないデザイン)である。 水中での抵抗が減少し、高速性が向上する。
4.長さ
フィッシュボードは一般的に短めのボードだ。その短さにより、機敏で素早い反応が可能となる。これは、長いボードの安定性と短いボードの操作性を組み合わせた、両方の優先をしている。
5. レール
フィッシュボードのレール(側面の形状)は、浮力と機動性のバランスが重要である。
6.スワローテール
フィッシュボードと言えば、テールの形状だ。その特徴的なスワローテールは、水の抵抗を減らす様に設計されている。このデザインは、ボードの速度とパドリングパワーを最大限に引き出している。
フィッシュボードの歴史
最初にフィッシュデザインを世に送り出したのは、1964年頃サンディエゴのニーボーダーにあったスティーブ・リズであるとされている。現代では「レトロフィッシュ」あるいは「サンディエゴフィッシュ」と呼ばれている。
普及のテールにツインフィン、シングルコンケーブからVEEにつながるボトム、緩めのロッカーなどを特徴とするボードはその一例である。
リンズレトロフィッシュ以降、70年代にはディビッド・ヌーヴァ、スキップ・フライなど多くのサーファー/シェーパー達が、自分のスタイルや波の特性に合わせた変更を加えながら、フィッシュのコンセプトを発展させてきました。
フィッシュサーフボードの種類
現代においては、フィッシュボードは大きく三つのタイプに分類される:
レトロフィッシュ(サンディエゴフィッシュ)
フィッシュボードデザインの性質をそのまま受け継ぐタイプ。長さは短めでツインフィンホールドクアッドフィン。ルーズでスケーティ。
モダンフィッシュ
レトロフィッシュをベースにして、現代のシェーパーが操作性を向上させる改良を加えたもの。
ハイパフォーマンスフィッシュ
最新のショートボードデザインに、フィッシュの要素を取り入れたものだ。 基本はショートボードであり、テールにフィッシュデザインの要素を加えている。
フィンセットアップの選択肢
フィッシュボードは、さまざまなフィンセットアップを採用することができる:
ツインフィン
最も伝統的なセットアップで、左右のヒレ状態テールに一枚ずつフィンを配置する。キールフィンが直進性を優先しながら加速性を重要視しないので、ボードの特性に合っている。大きい波ではコントロール可能だが、中~小さい波では速度が出やすい。
トライフィン(スラスター)
センターフィンを追加することで不安定さが抑えられ、安定性・直進性がある。
クアッドフィン
ボードのグリップと速度を最適化するのに効果的である。縦のラインのアクションやタイトなターン、鋭角的なカットがしやすくなる。
フィッシュボードの主な特徴
- 加速性とスピード性- 幅広でボリュームがあるため浮力が高く、重心の捉え方で高い加速性が得られる。 比較的フラットなロッカーと厚めのレールにより、ターンやカットの際もスピードが落ちにくい。
- パドルとテイクオフが容易- 形状と浮力により、ショートボードに比べパドリングが容易でテイクオフも早い。パワーの弱い波でもテイクオフし易く、様々な波に対応できる。
- 小波にも対応- 浮力の高さとデザイン性により、サイズの小さな波にも対応できる。
- 操作性と安定性のバランス- ロングボードよりも多彩なマニューバーが可能であり、ショートボードより安定している。
サイズの選び方
- 厚さ-比較的厚みのあるものが浮力が高い。
- ロッカー- フラットに近いものの方が加速性に優れている。
- 長さ-平均的な体格のサーファーであれば、身長より5〜15cm程短いサイズが適している。
- フィン- ツイン、トライ、クアッドのどれも選択できるが、本来のフィッシュの特性を感じたい場合はツインがおすすめだ。
初心者や短いボードに慣れていない方は、長さがあるほうが安定性と加速性が得られるので、長めのフィッシュボードから始めると良い。同じフィッシュデザインでも、テールの幅や厚みのあるものほど安定性と加速性があるため、レトロフィッシュまたはモダンフィッシュから選ぶと良い。
まとめ
フィッシュサーフボードは、その独特なデザインにより、ショートボードとロングボードの双方の良さのいいとこどりができる。 古い歴史を持ちながらも進化を続け、より多様な波に対応できる汎用性の高いデザインとなっている。
テイクオフのしやすさや安定性から、初心者だけでなく経験者にとってもセカンドボードとして選ばれている。ロングボーダーもショートボーダーも、普段とは違う新しいサーフィン体験ができる。
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